がんばりすぎですよ!…①
はなおかIVFクリニック品川
花岡嘉奈子理事長のお話
『i-wish ママになりたい 妊娠しやすいからだづくり』より
嘉奈子先生、妊娠しやすいからだづくりで何か良い方法を教えてください!
今号のテーマ「妊娠しやすいからだづくり」について、何か患者さんのためにアドバイスとなることはないか、はなおかIVFクリニック品川の花岡嘉奈子先生にお話をうかがいました。
はなおかIVFクリニック品川
花岡嘉奈子理事長
妊娠しやすいからだづくりにかける時間や労力ってどうなのでしょう?妊娠しやすいからだづくりにかける時間や労力ってどうなのでしょう?
妊娠しやすいからだづくりについては、あまり気にしなくても大丈夫。
不妊治療をしていると、妊娠するために「○○した方がいい」とか「△△はよくない」と、何かと○×探しになりがちです。それが高じて「○○しなければならない」「△△してはいけない」と気にし始め、体も心もがんじがらめになってしまうことってありませんか。
不妊治療を受ける。
体外受精に挑戦する。
だからこそ、自分でも何かできることはないかと探して、だんだんとのめり込んでしまうのかもしれませんね。
でも、治療時に「しなければならない」なんてことは、そう多くはないのです。
ですから、あまり気にしなくても大丈夫。
治療を受けるうえでの「妊娠しやすいからだづくり」は、信頼できる医師選びから
まずは、主治医との信頼関係を築くことが、何よりも『妊娠しやすいからだづくり』につながっていくのだと思います。それには、
「この先生なら任せられる」「この先生なら信用できる」
と思える医師と出会うことが重要です。
食生活や運動などの生活習慣を改善することに労力をかけても、そこに成果が現れているのかどうかを確認したり、実感したりするのには難しい面があります。何かをしたからといって、その成果が治療の結果に結びつくとは限りません。
治療そのものが気持ちよく受けられるか、まずはそれがベースです。
ですから、不妊治療を受けるうえで「妊娠しやすいからだづくり」のために何か良いことをあげてと言われたら、私は、「人を見る目を養うこと」「医師を見る目を養うこと」とお答えしたいですね。
では、医師を見る目を養うためにはどうしたらよいのでしょう?
医師を見る目を養うためには、その医師と十分に話をしてみることです。たとえば病院選びのきっかけが、ホームページに記載された妊娠率だとします。でも、その妊娠率に左右されずに、医師にたくさんの質問をして、納得のいく返事をもらえたら通院を決め、そこで納得がいかなければ、他を考えてもいいと思います。
次々と転院するドクターショッピングはよくないという方もいますが、話をして「あれ?」と思う部分があったら、他をあたってみてもいいのではないでしょうか。
治療が進んだ段階で「最初はいい先生かな?」 と思っていたのに「あれ、違ったかな?」となることもあるかもしれません。患者さんも、治療が進めば自分でいろいろと勉強をされて、専門的な質問も出るようになります。それに対して口を濁すような医師では、治療にも不安や疑問を持つようになるでしょう。
また、患者さんの生活スタイルへの配慮、仕事と両立している場合の考慮も大切です。例えば、どうしても仕事の都合がつかなかったり、やむを得えない残業が入ったりした場合に、「言う通りにできないのなら、もう知らないよ」という態度を見せてしまう医師です。
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