早めに対処すれば 解決策はある…①


オーク住吉産婦人科 苅田正子先生のお話 
『i-wish ママになりたい 女性のカラダと卵子の話』より


まずは今の自分の生殖機能について知ること ホルモン値や子宮・卵巣の状態をチェックすることをお勧めします。 

 最近では、卵子凍結を行うために遠方から通ってくる患者さんも多いというオーク会の各クリニック。医療の進歩とともに、不妊にはさまざまな治療が可能になってきている面もありますが、年齢を重ねて質の低下した卵子を若返らせることはできません。また、倫理的な問題が感じられたり無理な治療というのもいけません。  だからこそ、自分の状態を正しく知り、必要なら早めに対処することが大切です。  不妊治療にたずさわりながらその思いを告げる苅田医師にお話をうかがいました。


オーク住吉産婦人科
苅田正子先生


加齢に伴い、卵子の質を気にかける傾向が…

編集■卵子の質を気にされる患者さんは多いですか? 苅田■年齢が35歳以上の方は加齢とともに卵子の質が悪くなると気にされていることが多いと感じます。  そのため現在パートナーがいなくても将来に備えて卵子を凍結しておきたいと来院される方もいます。  逆にまだ若い方の場合は、卵子の質よりも、ちゃんと排卵しているかが気になるようです。 編集■確かに卵子の質の低下は不妊の一因と言われますが、原因は他にもありますよね。それは、いつどのように患者さんに伝え、また調べたりするのですか? 苅田■来院後、最初はホルモン検査や超音波検査などをして、きちんと排卵しているか、また子宮卵管造影検査で卵管が詰まっていないかなどをチェックしていきます。他に男性因子も絡んできますし、それらを総合的に確認してお伝えしています。 


卵巣の状態を示す FSHとAMHを調べる

編集■卵子の質の低下が疑われるのは、どのような場合ですか? 苅田■通常、月経5日目までにホルモン検査をするのですが、そのなかで卵巣の状態を示すFSH(卵胞刺激ホルモン)の値が高い方で、特に2ケタ以上ある方の場合は卵巣の機能が低下していると考えられますから、AMHの数値も調べることを勧めています。  30代後半の方については、1回の採血でできますからホルモン検査と一緒にAMHの検査もいかがですか?とお話するようにしています。


早めに対処すれば 解決策はある…②
早めに対処すれば 解決策はある…③


オーク住吉産婦人科 苅田正子先生のお話
(2015年3月5日発行 『i-wish ママになりたい 女性のカラダと卵子の話』の記事です )

i-wishママになりたい

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