検査で自分の状態を知りましょう。…③
はなおかIVFクリニック品川 花岡嘉奈子理事長と花岡正智院長のお話
2017年4月発行『i-wish ママになりたい 赤ちゃんを授かるための検査』
子どもがほしいから検査を受ける
■専門のクリニックには行きにくいという方も少なくありませんが、どうですか?
確かに検査を受けるために来院するのは勇気が要ることでしょう。ですから、健康診断を受けるくらいの感覚で来ていただければいいのです。
健康診断を受けるのに特別な理由は要りませんよね? 自分の健康状態を知るために健康診断を受けますよね? 妊娠の場合も同じです。「子どもがほしいから検査を受ける」でいいのです。
まずは検査をして自分の状態を知る。思い立ったが吉日です。子どもがほしい方はいつでも、だれでも検査を受けてほしいと思います。とはいっても、クリニックに行って検査を受けるのは抵抗があるという方もいるでしょう。
そこで新たにスタートしたのが「不妊ドック」です。
将来に備えて検査してもいい
■不妊ドックについて教えてください。
妊娠を目指すうえで調べておいたほうがいい項目をセットにしたものです。もし、何か異常が見つかっても解決できる項目ばかりなので、まずはご自分の状態を知るために受けていただけたらと思います。
すぐに妊娠・出産を考えていない方に受けていただいてもいいでしょう。
不妊ドックの検査項目は次のとおりです。
●AMH検査
●ホルモン検査(採血/LH、FSH、E2、プロラクチン、テストステロン)
●クラミジア検査(採血)
●子宮内膜症検査(採血と超音波検査)
●血算+フェリチン(採血)
●HbA1c(採血)
●超音波検査(エコー)
●風疹抗体(希望者)
●精液検査(希望者)
以上の検査に基づいて、総合的に診断します。
抵抗なく受けていただける検査に
■卵管通過検査は入っていないのですか?
卵管通過検査はあえて入れていません。卵管通過検査は卵管に造影剤を入れたり、お水を通したりするので、抵抗を感じる方がいらっしゃいます。ですから、外してあります。
もちろん、大切な検査ではありますが、最初に不妊ドックの検査を受けていただいて、そこで何か問題が見つかったら、その次のステップで卵管通過検査を受けていただければいいと考えています。
まずは、不妊ドックは広く検査を受けていただくのが目的なので抵抗なく受けられる検査をセットにしました。
■最後に検査を受けたいと考えている方へメッセージをお願いします。
ひとりで悩まないで気楽に不妊治療施設の門を叩いてください。結構、わかることもありますよ。
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